4 規律違反§
規律違反は、ゲームおよびトーナメントルールの両方に関連する、プレイヤーの行動についての違反であり、プレイヤーに期待される一般的な振る舞いを対象とします。規律違反は、故意の行為と故意でない行為の両方を含んでいます。
4.1 反スポーツ的行為§
警告/失格
プレイヤーが自身の行動により、他者の安全や楽しみを損う、またはイベントの健全性や運営に悪影響を与える、否定的、攻撃的、または反規律的な行動をした。
反スポーツ的行為は主観的なものであり、イベントの状況やトーナメント主催者が定めた期待水準に応じて判断されます。これは「スポーツマンシップが足りない」ことと同義ではありません。最終的に、イベント中に何が反スポーツ的行為に該当するかはヘッドジャッジの判断になります。
!!! info ""理念
トーナメント参加者は、安全で楽しい環境、ならびにトーナメントの健全性と運営が高い水準で保たれることを期待しています。この期待を侵害するような振る舞いをしたプレイヤーは、フレッシュ&ブラッドの基本理念に違反したことになります。身体的暴力または脅迫行為については[4.3]を参照してください。
4.1.1 反スポーツ的行為 ― (軽度)§
警告
プレイヤーが、1人以上に悪影響を及ぼす、またはトーナメント運営を妨げる行動をしたが、その行動を是正するために調査または追加のペナルティを必要としない。
例:
- プレイヤーが軽度~中程度に侮辱的な言葉を使用した。
- プレイヤーが故意に椅子を蹴り倒した。
- プレイヤーが自分で出したごみを拾わなかった。
- プレイヤーが混雑する中を移動する際に他のプレイヤーを押した。
- プレイヤーが、最初にテーブルに到着したジャッジから裁定を受ける前にヘッドジャッジを要求した。
- プレイヤーが、ジャッジが問題を解決する前に、対戦相手に警告を与えるよう要求した。
- プレイヤーがトーナメントスタッフの指示を無視した。
手順とペナルティ
違反行為を止め、他の参加者の安全を確保するために、状況を沈静化させます。プレイヤーに警告を与え、その行動について教育します。
格上げ:違反を繰り返す場合、理由が異なっていたとしてもIP2へと格上げし、さらに繰り返せばゲームの敗北に格上げすることが推奨されます。
4.1.2 反スポーツ的行為 ― (重度)§
失格
プレイヤーが、1人以上に嫌がらせを受けた、恐怖、軽蔑、安全でない、と悪影響を及ぼす行動をした、またはトーナメント運営を妨げる行動をした。
例:
- プレイヤーが他者に対して人種差別的な発言をした。
- プレイヤーがイベント中にソーシャルメディア上で他者に嫌がらせをした。
- プレイヤーが悪意を持って他のプレイヤーの写真を撮った。
- プレイヤーがカードを自分の尻または股間で拭いてからプレイした。
- プレイヤーが他者へ、性的指向または性自認が理由でイベントで歓迎されていないと感じさせた。
- プレイヤーがトーナメントスタッフの指示を継続的に無視または拒否した。
手順とペナルティ
まず第一に、違反行為を止め、他の参加者の安全を確保するために、状況を沈静化させます。これには通常、そのプレイヤーが関与している現在のマッチを終了させ、プレイヤーを別のエリアへ移動させて他のプレイヤーから引き離し、その行動が許されない理由、および失格となる理由を説明することを含みます。
4.2 故意の違反§
失格
プレイヤーが自らの故意の行動または不作為により、自身またはチームメイトの利益のために、トーナメントスタッフに嘘をついた、またはゲームやトーナメントのルールを破った、または意図的に違反をした。
具体的には、そのプレイヤーは自らの行動によって意図的にアドバンテージを得ようとしており、かつ自らの行動が禁止されていることを認識している必要があります。違反が故意の違反と見なされるためには、この2つの条件を両方満たしている必要があります。いずれかが満たされていない場合、その行動は故意の違反とは見なされず、その違反は別のカテゴリに該当します。
例:
- 調査中、プレイヤーがジャッジへ嘘をつき、ジャッジの裁定においてアドバンテージを得ようとした。
- プレイヤーが有利なゲーム状況を得るために、意図的に格納庫と手札のカードを入れ替えた。
- プレイヤーが有利なデッキを得るため、リミテッドのカードプールのカードを持参した別のカードと入れ替えた。
- プレイヤーが対戦相手のルール違反に気が付きながら、アドバンテージを得るために意図的に黙っていた。
手順とペナルティ
プレイヤーに失格を科します。
!!! info ""理念
故意の違反は、プレイヤーが犯し得る最も重大な違反の1つであり、トーナメントの健全性を完全に損ない得ます。
4.3 攻撃的行為§
失格
プレイヤーが、自身の言動や身体的行動によって、周囲の人物に脅威を感じさせた。
例:
- プレイヤーがマッチ中に、別のプレイヤーへ身体的暴力をほのめかしたり脅したりした。
- プレイヤーが自身または他者の持ち物を乱暴に投げた。
- プレイヤーが裁定に不満を持ち、ジャッジに怒鳴りつけて威圧しようとした。
- プレイヤーがテーブルや椅子などのトーナメント備品を破壊しようとしたり、損傷させようとした。
- プレイヤーがマッチ中またはマッチ後に、対戦相手に攻撃的な暴言を浴びせた。
- プレイヤーが対戦相手へと、イベント後に待ち伏せするつもりだと告げた。
手順とペナルティ
いかなる場合も、すべての個人の安全が最優先です。状況を沈静化させ、プレイヤーを失格にし、トーナメント主催者はそのプレイヤーを会場から退出させます。
!!! info ""理念
攻撃的行為には、トーナメントの安全性を損なう身体的危害や身体的危害の強迫を伴う点で、反スポーツ的行為と異なります。いかなる種類のイベントにおいても、身体的暴力や威圧はまったく許されません。
4.4 結果の捏造§
ゲームの敗北
プレイヤーが自らの行動によって、ゲームを最後までプレイすること以外の方法を用いて勝者を決定した、またはそうすることを提案した。これには、そのような方法による結果のため、対戦相手にマッチの投了をさせるよう仕向けることも含まれます。
例:
- プレイヤーがラウンドの制限時間が終了した後、コイントスで勝者を決めようと対戦相手に持ちかけ、対戦相手が渋々同意した。
- 引き分けを避けるため、両プレイヤーがマッチ終了時にライフ総量が大きいプレイヤーを勝者とすると合意した。
- プレイヤーが「引き分けは最も悪いため、勝者を決めるべきだ。負けのほうが引き分けより良い(本当は個人にとって負けは引き分けより悪い)」と述べた。
手順とペナルティ
プレイヤーにゲームの敗北を与えます。両プレイヤーが違反を犯していた場合、両者にゲームの敗北を与えます。ラウンドの制限時間がすでに経過している、またはマッチが既に正常な結果で終了している場合、そのプレイヤーには代わりに次のラウンドでのゲームの敗北を与えます。
!!! info ""理念
プレイヤーが、マッチの結果を決めるために見返りを申し出た、または受け入れた場合、それは買収と見なされます。[6.4]プレイヤーが結果の捏造が違反であることを認識したうえで行った場合、それは故意の違反と見なされます。[6.2]
4.5 買収§
失格
プレイヤーが自らの行動によって、投了、またはゲームやマッチの結果を変更する目的で、見返りを申し出た、または受け入れた。
例:
- プレイヤーが対戦相手に、投了してくれたら現金を渡すと告げた。
- プレイヤーが対戦相手に、投了してくれたら最終的な賞金の一部を渡すと告げた。
- プレイヤーが「今投了してくれたら、後日にこちらが投了する」と提案した。
- プレイヤーが「賞金の一部をもらえるなら投了する」と提案した。
- 複数のプレイヤーが、あるプレイヤーを順位表で特定の順位にするため、誰が投了すべきかを交渉していた。
手順とペナルティ
プレイヤーに失格を科します。
格下げ:プレイヤーが無知によりこの違反を犯した場合、ゲームの敗北に格下げします。
!!! info ""理念
フレッシュ&ブラッドのゲームにおける買収は、トーナメントの健全性を損なうため、厳格に禁止されています。トーナメント終了後であれば、マッチ結果に影響しない限り、プレイヤーは賞品の分配や取り扱いについて自由に話し合い、交渉することができます。
4.6 賭博§
失格
プレイヤーが自身の行動により、トーナメントの結果、マッチの結果、またはトーナメントやマッチの一部を対象に賭けをしたり、賭けを提案した。
賭けは、金銭的価値を伴わなくても賭博と見なされます。
例:
- 2人以上の観客が、どちらのプレイヤーが勝つかで10\$を賭けた。
手順とペナルティ
プレイヤーに失格を科します。
格下げ:プレイヤーが無知によりこの違反を犯した場合、ゲームの敗北に格下げします。
!!! info ""理念
フレッシュ&ブラッドのゲームにおける賭博は、トーナメントの健全性を損なうため厳格に禁止されています。
4.7 窃盗§
失格
プレイヤーが自身の行動によって、トーナメント備品や他者の所持品を盗んだ。
例:
- プレイヤーが、窃盗の意図をもって対戦相手のデッキからカードを密かに床へ落とし、隠した。
- プレイヤーが、テーブルクロスやテーブル番号札をテーブルから盗んだ。
- プレイヤーが賞品を受け取ったにもかかわらず、さらに得ようとして、トーナメントスタッフに「賞品を受け取っていない」と述べた。
手順とペナルティ
プレイヤーに失格を科します。
格下げ:ミスコミュニケーションや無知によるものであり、そのプレイヤーが当該物品を返却した場合、ヘッドジャッジは警告へ格下げすることができます。
!!! info ""理念
プレイヤーは自身の所持品に責任を負うが、プレイヤーはトーナメントに参加するにあたり、持ち込んだ物品が合理的な範囲で安全であることを期待しています。他者の所持品や大会備品の窃盗は、トーナメントの安全性を損なうものであり、厳格に禁止されています。ジャッジは、盗難物の調査に協力することが推奨されます。
4.8 遅延行為§
失格
プレイヤーが、ラウンドの制限時間からアドバンテージを得るため、自らの行動によってゲームのペースを故意に遅らせた。
例:
- プレイヤーは起動コストがの武器を持っており、手札はピッチ値が1のカード1枚である。プレイヤーが何をするかを「考えている」として、時間を不自然に長く使って時間を浪費した。
- プレイヤーがゲーム上有利な状況にあり、ラウンドの終了が近づくにつれてプレイを著しく遅くし、対戦相手が勝つチャンスを得にくい状態にした。
- プレイヤーが、時間を浪費する意図で、ゲームを進めることなく、1ターン中に両プレイヤーのいずれかの墓地を繰り返し確認し続けた。
手順とペナルティ
プレイヤーに失格を科します。制限時間からアドバンテージを得る行為は厳格に禁止されていることを教育し、トーナメントでそのプレイヤーを失格にします。
!!! info ""理念
遅延行為は、プレイヤーの意図があるかないかで、スロープレイと区別されます。遅延行為は、プレイヤーがトーナメントアドバンテージを得るため、故意にスロープレイをしていることを前提としています。プレイヤーが意図的に遅くプレイしていないと判断した場合、[5.7]を参照してください。
4.9 不適正な投了§
ゲームの敗北
プレイヤーが自らの行動によって、時間切れが宣言された後(その後に行動を行った後)に投了を求めた、またはマッチを投了した。
いかなる形であれ、対戦相手に投了やゲーム、マッチの終了を提案する、または圧力をかける行為は、投了を求める行為と見なされます。
例:
- 時間切れにより引き分けになることを心配したプレイヤーが「少なくともどちらかが勝つべきだ」として対戦相手に投了を求めた。
- 時間切れで引き分けになった後、プレイヤーが手札のカードを公開し「もう1ターンで勝っていた」と言い、対戦相手に投了させようとした。
- プレイヤーが「攻撃を防御しないでくれ、ゲームを終わらせよう」と言い、対戦相手が負ける形でゲームを終わらせようとした。
手順とペナルティ
プレイヤーにゲームの敗北を与えます。ラウンドの制限時間がすでに経過している、またはマッチが既に正常な結果で終了している場合、そのプレイヤーには代わりに次のラウンドでのゲームの敗北を与えます。
格下げ:プレイヤーが無知によりこの違反を犯した場合、警告に格下げします。
格上げ:投了を求める違反を繰り返した場合、失格へ格上げします。
!!! info ""理念
プレイヤーには、対戦相手への配慮を理由として投了を迫られることなく、フレッシュ&ブラッドのゲームをプレイする権利があります。投了を求めること、または投了やゲームの終了を迫ることは、プレイヤーのプレイ体験を損ないます。プレイヤーは、ラウンドの制限時間が切れるまでであれば自発的に投了することができますが、切れた後に何らかの行動を行った場合、以後は投了できません。ゲームをプレイすること以外の方法による結果に基づいた投了は、結果の捏造([4.4])と見なされます。投了させるために見返りを申し出る、または受け入れる行為は、買収([6.4])と見なされます。
4.10 ルールシャーキング§
警告
プレイヤーが自らの行動によって、対戦相手が合法的にゲームへ介入できるにもかかわらずそれを妨害した、または対戦相手に違反を犯させるよう誘導した。
几帳面であることや厳密であることを要求するプレイは、悪意があると判断されないかぎり、それ自体はルールシャーキングとは見なされません。何がルールシャーキングに該当するかは、イベントのヘッドジャッジが判断します。
例:
- プレイヤーが対戦相手に「早くターンを終了して」と指示し、対戦相手がターン終了を宣言した直後に、対戦相手の誘発忘れについてジャッジを呼んだ。
- 対戦相手が攻撃をプレイした直後に、プレイヤーがただちにブロックカードを宣言し、その後「攻撃の誘発を忘れている」と言ってジャッジを呼んだ。
- 対戦相手が攻撃をプレイした後、プレイヤーが即座に「ブロックなし、リアクションなし」と言い、対戦相手が攻撃リアクションをプレイしようとすると「ダメージステップだからもう遅い」と言って妨害した。
- ターン中にプレイヤーが「何か忘れてない?」と言って相手のピッチゾーンを指差し、相手がピッチされているカードをデッキの一番下に置いたところで「まだそれは片付けられない」と言ってジャッジを呼んだ。
手順とペナルティ
プレイヤーに警告を与えます。
格下げ:ルールシャーキングの疑いが単なる推測に留まる場合、注意に格下げし、プレイヤーにプレイのルールについて教育します。
格上げ;プレイヤーが、悪意をもって意図的に、対戦相手に行動するタイミングを逃させたり、ルール違反をさせたりする振る舞いの繰り返しを示していた場合、ゲームの敗北へ格上げします。
!!! info ""理念
プレイヤーは自身の行動について明確にコミュニケーションを取り、互いにゲームルールに従うための合理的な機会を与えることが期待されています。プレイヤーが、意図的に対戦相手に影響を与え、対戦相手がゲームへ介入する機会を逃させた、または違反を犯させた場合、プレイヤーはその結果として迎えるゲーム状況から、または当該違反に対して推奨される手順とペナルティ罰則から、アドバンテージを得る可能性があります。
ジャッジがルール・シャーキングとしてペナルティを与える裁定を出す場合、そのプレイヤーに対し、プレイをより疑わしくない形にしなければ、格上げされ得ることを伝えるべきです。格上げする場合、関与したプレイヤーや観客への聞き取り調査などを通じて、ルールシャーキング違反であることへの明確な用意しておくべきです。
ルールシャーキングに関する裁定において、あるプレイヤーが両プレイヤーの優先権の放棄をまとめて行おうとし、それに対して対戦相手が自動的な応答を返した結果として誘発を忘れた、という事例である場合、その行動する機会および誘発は、まだタイミングを逃していない、と見なされます。
4.11 詐称行為§
失格
プレイヤーが自らの行動によって、トーナメントにおける自身の身分、参加状況、または結果について故意に偽りを述べた、または他のプレイヤーがそのプレイヤーの身分を名乗ってトーナメントに参加することを許容した。
トーナメント主催者が、あるプレイヤーの代わりに別のプレイヤーをトーナメントへ参加させることを認めている場合、それは詐称行為とは見なされません。
例:
- プレイヤーがすでにあるトーナメントに参加しているにもかかわらず、同じ時間帯の別トーナメントにも登録している。そのプレイヤーは、友人に自分の名前で参加することを許可した。
- プレイヤーがトーナメントに遅刻しているため、第1ラウンドでの遅刻ペナルティを避けるため、別のプレイヤーがそのプレイヤーのふりをして参加した。
- プレイヤーがトーナメントに登録していないのに、欠席しているプレイヤーの代わりとしてトーナメントに参加しようとした。
手順とペナルティ
プレイヤーに失格を科します。トーナメントの適切な手順と、トーナメントで自分自身または他人の身分を詐称することは許されないことをプレイヤーに教育します。
!!! info ""理念
プレイヤーはトーナメントを通じて、自分自身としてのみ参加することが求められます。他のプレイヤーの身分を名乗ることは、トーナメントの健全性が損なわれる可能性があります。