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9 その他のルール§

9.0 総則§

9.1 両面カード§

9.1.1 両面カードとは、1枚のカードに特性のセットが2つあるカードで、各セットはそのカードの別々の面に表記されています。§

9.1.2 両面カードの各面にはその面独自の表記された特性のセットがあります。§

9.1.2a プレイヤーが両面カードを見ることができる場合、そのカードの両方の面を見ることができます。§

9.1.2b 効果によりプレイヤーがカード名を指定する場合[8.5.21]、そのプレイヤーは両面カードの一方の面のカード名のみを指定できます。両方の面ではありません。§

9.1.2c 効果が両面カードに適用されている場合、そのカードの特性が異なる面によって定義されるようになったとしても、その効果は、カードが特性が変化する間に消滅しないかぎり、そのカードに適用され続けます。§

例:《オアシスでの休憩》のテキストには「このターン、あなたが選んだ発生源から対象のヒーロー1人が受ける次の4点のダメージを軽減する」と書かれています。表面がアクティブである反転カードがその発生源として選ばれ、その後にその反転カードが解決され、闘技場に出て、その裏面がアクティブになった場合でも、それは依然として《オアシスでの休憩》の効果が適用されます。

9.1.3 反転カードとは、表面と裏面を持つ両面カードで、その表面に「根源」か「召喚」か「製造」のいずれかを表記のサブタイプとして持つものです。すべての時点において、反転カードは一方の面のみがアクティブです。反転カードの特性は、アクティブな面によって定義されます。そのカードの表面によって、そのカードがヒーローカード、トークンカード、デッキカード、闘技場カードのいずれであるかが決定されます[1.3]§

9.1.3a 反転カードがゲーム外にある場合、その表面がアクティブです。§

9.1.3b 反転カードがゲーム内にある場合、ルールや効果により裏面がアクティブになるまで、その表面がアクティブです。その後にそのカードが新たなカードになった場合、その表面が再びアクティブになります。[3.0.9]§

例:《構築ニトロメカノイド》は反転カードの表面です。それがスタック上で解決された際、その製造のサブタイプのルールによりそれは裏面がアクティブの状態で闘技場に出て、《Nitro Mechanoid》の面になります。それが破壊されて墓地に移動する場合、それは表面がアクティブになるため、《構築ニトロメカノイド》になります。

9.1.4 ツインカードは2つの面を持つ両面カードです。任意の時点において、ツインカードは一方または両方の面がアクティブです。ツインカードの特性は、アクティブな面によって定義されます。両方の面のタイプの組み合わせによって、そのカードがヒーローカード、トークンカード、デッキカード、闘技場カードであるかが決定されます[1.3]§

9.1.4a ツインカードが闘技場の外でスタック上に無い場合、両方の面がアクティブです。§

例:《Levia, Redeemed // Blasmophet, Levia Consumed》はツインカードで、テキストに「アクション ― あなたの追放ゾーンのカードをすべて裏向きにする:Levia, Redeemedに変形する。これがあなたのインベントリにあり、あなたの追放ゾーンに血の債務を持つカードが13枚以上ある場合にのみ起動できる」と「これがあなたのインベントリにある間、血の債務があなたの{h}を13へと減らしたとき、Blasmophet, Levia Consumedに変形してもよい」をそれぞれ持ちます。このカードがプレイヤーのインベントリにある間、これらの両方の能力は機能状態です。このカード全体が両方の面にそれぞれの特性のセットを持つためです。

9.1.4b ツインカードが闘技場内やスタック上にある場合、その一方の面のみがアクティブです。それのアクティブな面は、それをプレイしたプレイヤーか、それを闘技場やスタックに置いた効果により決まります。§

9.1.5 超越カードとは、表面と裏面を持つ両面カードで、その表面に超越効果を発生する能力を持つものです。[8.5.48]すべての時点において、超越カードは一方の面のみがアクティブです。超越カードの特性は、アクティブな面によって定義されます。そのカードの表面は、そのカードがデッキカードと闘技場カードのいずれであるかを決定します[1.3]§

9.1.5a 超越カードがゲーム外にある場合、それは表面がアクティブです。§

9.1.5b 超越カードがゲーム内にある場合、それは超越して裏面がアクティブになるまでは、表面がアクティブです。裏面がアクティブな場合、それが新たなオブジェクトになっても、裏面がアクティブであり続けます。[3.0.9]§

例:《壺のかき混ぜ》は超越カードの表面です。それを解決するとき、それは超越し、《内なる気》の裏面がアクティブな面になり、そのオーナーの手札に加えられます。以降そのゲームでは、それがピッチされたり捨てられたり追放されたりしても、それは《内なる気》であり続けます。

9.2 分割カード§

9.2.1 分割カードとは、名前とタイプボックスとテキストボックスを2つずつ持つカードで、それぞれはカードの異なる側に表記されています。§

9.2.2 分割カードは、スタック上に置かれているときを除き、両方の側のすべての特性を持つものとみなされます。[9.2.3]§

例:《彗星の嵐||ショック》は2つの名前(「彗星の嵐」と「ショック」)と2つのスーパータイプ(稲妻と魔術師)と2つのタイプ(インスタントとアクション)と2セットの能力を持つ1枚のカードです。

9.2.2a 分割カードは、その両方の側のスーパータイプがそのプレイヤーのヒーローのスーパータイプの部分集合である場合にのみ、カードプールに含むことができます。[1.1.3]§

例:プレイヤーは《彗星の嵐||ショック》を、自身のヒーローが稲妻と魔術師のスーパータイプを持つ場合にのみ含めることができます。

9.2.2b 効果によりプレイヤーがカード名を指定する場合[8.5.21]、そのプレイヤーは分割カードの一方の側のカード名のみを指定できます。両方の側ではありません。§

例:《Chains of Eminence》のテキストには「これが闘技場に出たとき、カード名を1つ指定する。これが闘技場にある間、各ヒーローは指定された名前のカードをピッチやプレイしたり、それで防御したりすることはできない」と書かれています。指定されたカード名が「ショック」である場合、分割カードの《新たな成長||ショック》はピッチできず、《ショック》や《新たな成長||ショック》としてはプレイできず、このカードで防御もできません。しかし、《新たな成長》としてプレイすることはできます。

9.2.2c あるカードが分割カードが持つすべての名前を持っている場合、そのカードは分割カードと同じカード名を持ちます。§

例:《苦悶の束縛》のテキストには「これがヒーローにヒットしたとき、そのヒーローの手札を見てカードを1枚選ぶ。そのヒーローの手札とデッキと墓地から、選んだカードと同じカード名を持つカードを3枚まで探して追放する」と書かれています。選んだカードが《虚空||ショック》の場合、これにより追放できるのは「虚空」と「ショック」の両方の名前を持つカードのみです。

9.2.3 分割カードをスタックに置くとき、それを置くプレイヤーは2つの側のどちらか1つを選びます。[5.1.2c]それが存在する残りの間、それは選んだ側のカード名とタイプボックスとテキストボックスのみを持つものと見なされます。もう一方の側のカード名やタイプボックスやテキストボックスは存在しないものとみなされます。§

例:《彗星の嵐||ショック》は分割カードです。プレイヤーが左側を選んだ場合、そのカードはカード名「彗星の嵐」とタイプボックス「魔術師・アクション」とテキストボックス「任意の対象1つに秘術ダメージを5点与える」のみを持ちます。プレイヤーが右側を選んだ場合、そのカードはカード名「ショック」とタイプボックス「稲妻・インスタント」とテキストボックス「任意の対象1つに秘術ダメージを1点与える」のみを持ちます。

9.3 標的§

9.3.1 標的はヒーローが持つことができる特別な状態です。§

9.3.2 ヒーローは効果により標的になることが指示された場合に標的になります。[8.5.50]§

9.3.2a 効果が標的状態のヒーローを標的にする場合、そのヒーローは標的状態のままです。§

9.3.2b 標的状態のヒーローは、そのヒーローが対戦相手がコントロールする発生源によりヒットされるかそのヒーローが消滅するまで標的状態のままです。§

9.3.3 標的状態のヒーローが対戦相手がコントロールする発生源によりヒットされた場合[7.5.5]、そのヒットイベントの一部としてそのヒーローの標的状態が取り除かれます。標的状態を取り除くことは、ゲーム状況処理でも誘発効果でもありません。§